「昔ながらに楮を灰で煮て皮を剥ぎ、雪の積もった極寒の冬空の下、日光に晒して白くする」雪中和紙(山中和紙)は手間をおしまず作られる極上手漉き和紙です。当店には毎年この「雪中和紙(山中和紙)」を心待ちにしてくださる表具師さんも多くいらっしゃいます。
昔から「和紙は寒漉き」と言われ、紙漉きに欠かせない「ねり(トロロアオイ)の粘りがきく冬に漉かれる和紙は最高級品」と言われています。また「灰煮」で作られた和紙は、楮繊維が壊れず、和紙に柔軟性もあり「大変丈夫な和紙」となります。

雪中和紙(山中和紙)を漉くのは清水忠夫さん。飛騨の山奥・河合村で800年以上も前から作られている「雪中和紙(山中和紙)」は、現在、清水さんを含み二人の漉き手が伝統を守っていらっしゃいます。

雪がシンシンと降る静かな時間の中、紙を漉く水の音だけで「良い紙が漉けるのか、そうでない紙が漉けるのか」が分かるのだそうです。

使用する楮はご自身が育てられた国産楮。徹底した職人気質の清水さんの夢は「数多く和紙を漉くのではなく、少しでもいいから自分が納得のできる良い和紙を漉きたい」と。一緒に紙漉きをしている奥様の手助けがあるからこそ、その「良い和紙が漉ける」のだとおっしゃっていました。
灰煮で作り漉かれる昔ながらの寒漉き・手漉き和紙「雪中和紙(山中和紙)」。現在も障子やちょうちんなど幅広く使用されています。

日に晒されれば、晒されるほど益々白さを増してゆく和紙です。



商品について詳しくは、加徳までお問合せ下さい。

TEL:075-681-2471

営業時間:8:30〜 17:30
*休業日等、詳細はページ下部をご覧下さい。

PAGE TOP